紅葉谷川庭園砂防施設が国の重要文化財に指定されました

2020(令和2)年12月に宮島の紅葉谷川庭園砂防施設が国の重要文化財に指定されました.

紅葉谷川は,1945(昭和20)年に枕崎台風の影響で土石流が発生しました.1948(昭和23)年から2年かけて災害復旧工事が行われ,庭園砂防施設が完成しました.石材などは現地のものを活用し,樹木はできるだけ切らず,庭園師が作庭を手がけました.コンクリートがみえないように配慮し,安全性だけでなく自然環境や景観に配慮した施設です.

その美しさや技術面は専門家や海外でも高く評価されています.このたび,意匠的価値や歴史的価値の高さが評価され,国の重要文化財に指定されました.今回の指定は,戦後の土木施設では全国初となるものです.

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